独特の低音ボイスで多くのファンを持つ韓国の男性アーティスト、キム・ドンリュルの3枚組ライブ・アルバム。

このアルバムに...

独特の低音ボイスで多くのファンを持つ韓国の男性アーティスト、キム・ドンリュルの3枚組ライブ・アルバム。

このアルバムには、12万枚近くを売り上げた5集アルバム「Monologue」を引っさげて行われた2008年のコンサートの模様を収録。製作費10億ウォン（約7500万円）、スタッフ200人余りが参加したというスケールもさることながら、高陽（コヤン）と盆唐（ブンダン）で行われた「Prologue Concert」と、オリンピック体操競技場で開かれた「Epilogue Concert」ではまったく違う内容を準備するなど、こだわり抜いた演出も特筆すべき点。
今作では各公演から30曲近くを厳選。半年もの時間をかけて臨場感を追求したリミックスがなされ、ライブでの演奏順もそのままに収録。タンゴテイストの「配慮」（CD 1-5）、ビッグバンド風に聴かせる「J’s barで」（CD 2-9）などライブならではのアレンジが魅力。ハリム、イ・ジョク、My Aunt Maryのチョン・スニョン、チェリストのソン・ヨンフン、ジャズピアニストのソン・ヨンギュらゲストも一流だ。また、スタジオで新たに録音された「配慮」（CD 1-11）、「孤独な航海」（CD 1-12）の2曲も収録。特に「配慮」では現代タンゴの巨匠、アストル・ピアソラの「Fugata」をエンディングで使用したアレンジが聴きどころ。この曲には日本のタンゴグループ、クアトロ400の北村聡（バンドネオン）と、林正樹（ピアノ）が参加している。